学生コラム

若者を率先して自助・共助を行える人材に「防災ガール」

東日本大震災以降、防災・減災という言葉が多用されるようになり、防災士の育成が行われています。しかしながら、これから起こるである大きな災害において人々の命を守るための力となるはずの30歳未満の若者は、防災士のうちの約数%しかおらず、いかに率先力となる大勢の若者を育成するかが課題となっています。

そこで、今回紹介するのは「防災ガール」というプロジェクトです。このプロジェクトは、災害大国である日本において若者の防災・減災意識を高めるために、より若者の生活や思考に近づき、わかりやすく防災・減災に関する情報を発信するプロジェクトで、最終的に若者を自助だけでなく共助を行える人材にすることを目標としています。

活動の1つとして、防災推進県とされる高知県がトータルプロデュースしているトレードマーク高知と共同で、「SABOI」というブランドを立ち上げ防災グッズを販売しています。例えば、女性向けでは避難時だけでなく職場でも履くことのできる折り畳み式パンプスなど日常的に使える防災グッズがあります。また、若者向けのイベントなどを行うことにより、防災に興味のない若者にも防災を身近に感じてもらおうと活動を行っています。

いつおこるかわからない災害に対して備えることは、自分の命を守るだけでなく、地域の人々や自分の周りの人々の命を守るためにも必要です。災害発生直後にまず頼れるのは自分自身です。自らの命があれば、近隣の人たちと協力して地域を守ることができる、つまり共助ができます。しかし、そのためには行政が行う防災に頼るだけでなく、自分自身で防災について考え、行動できるようにすることが必要となります。

今回の「防災ガール」をきっかけに、今自分が地域でできる防災について考え行動し、いつ起こるかわからない災害のために貯蓄しておいてはどうでしょうか。積み重ねられた防災行動は、自分自身だけでなく地域を守ることのできる術となるはずです。

****コメント
宮崎公立大学では平成26年度から防災士の講義が始まります。若者が地域にどうかかわっていくか、どうかかわりやすくするか、自分の思いも含め考えてくれました。

防災ガール、新しい視点で新しい地域のあり方を考えだしてくれるかもしれないという期待を感じました。

若者の力で地域を動かしましょう。